佐々木蔵之介 意を決して前代未聞の手術に挑む姿 「幕末ヒポクラテスたち」本編映像

映画スクエア

 2026年5月8日より劇場公開される、緒方明が監督、佐々木蔵之介が主演する、故大森一樹監督による生前最後の企画の映画化作「幕末ヒポクラテスたち」から、蘭方医の太吉(佐々木蔵之介)が、大けがを負い瀕死の新左(藤原季節)を救うため、意を決して前代未聞の手術に挑むシーンの、本編映像が公開された。

 腹を刺されて血だらけの新左が、太吉のいる飯屋に倒れ込んでくる。驚く客をよそに、太吉は食事台にあった食器を勢いよくどけ、「上に載せろ!」「お姉さん、焼酎かめごと持ってきて」と大声で指示。「あんた!何を始めるつもりや」と騒ぐ飯屋の主人(吉岡睦雄)の横で、冷静に焼酎を傷口にかけると新左は「痛ってぇ~」と叫び声をあげる。すると太吉は主人に、この先にある日野塾という医塾に行って、塾長の日野鼎斎先生に、「黒川村の太吉が、ニール(腎)をやられた死にかけに、カスパル流の手術をお願いしたい」と伝えて大先生を連れてくるように依頼。「ニール?カスパ?」と初めて聞く言葉に混乱する主人だったが「ともかく行ってこい!」と一蹴。しかし、連れてきたのは弟子たちで、大先生はあいにく不在という大ピンチに陥る。

 療具一式を持ってきた弟子に「できるもんおらんか」と詰め寄るが、大先生の手術を間近でみた弟子さえもいなかった。戸惑いを隠せない太吉だったが、目の前には瀕死の新左がいる。「イチかバチか・・・やるか。手伝ってくれ」と意を決した太吉。「これから一世一代の手術を行うが、見物は勘弁願いたい。血が飛び散って大騒ぎになるのは必定…気の弱い方は卒倒する!」と野次馬を散らして、自らを鼓舞するように前代未聞の手術に挑む太吉の姿が収められている。

 佐々木蔵之介が演じた主人公の太吉は、人間味のある腕の良い蘭方医であると同時に、子供のように好奇心旺盛で、特に手術や解剖などの医術に関しては好奇心を抑えきれない人物。緒方明監督は、「主人公を“楽しい変人”にしたかったんです。世の中を変える人間というのは、おそらく“楽しい変人”なんですよ」と振り返り、佐々木について「蔵之介さんは、とてもクレバーな方。私の意図を理解して信用して下さった」と称賛している。

 「幕末ヒポクラテスたち」は、西洋医学を学んだ蘭方医と旧来の唐由来の漢方医が混在した幕末の京都を舞台とした、日本の現代医学の夜明け前を描いた作品。京都の医大生たちの群像劇「ヒポクラテスたち」が高く評価された大森一樹監督が、時代に取り残されていく人情味あふれる医者と、その妻を描いた1960年公開の「ふんどし医者」を原案に企画した。しかし、撮影準備をしていた2022年に大森監督が他界。そのため一度は幻になりかけたが、大森監督の母校・京都府立医科大学の協力のもと、かつて大森監督の助監督を務めていた緒方明が、遺志を受け継いで監督を務め、完成させた。

佐々木蔵之介 意を決して前代未聞の手術に挑む姿 「幕末ヒポクラテスたち」本編映像

【作品情報】
幕末ヒポクラテスたち
2026年5月8日(金) 新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給:ギャガ
©2026「幕末ヒポクラテスたち」製作委員会

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