1970年代のローマ 衣装工房が舞台 お針子たちの人生賛歌 「ダイヤモンド 私たちの衣装工房」公開決定

映画スクエア

 第70回ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞の観客賞(1年で最も多くの観客動員数を記録したイタリア映画に授与される)を受賞した映画「ダイヤモンド 私たちの衣装工房」が、2026年6月19日より劇場公開されることが決まった。

 「ダイヤモンド 私たちの衣装工房」の舞台は、1970年代のローマ。姉妹が経営する衣装工房では、お針子たちが忙しく立ち働いている。シングルマザーの帽子担当のパオリーナ、夫の暴力におびえるお針子のニコレッタは、豪華で美しい衣装制作の裏側で、それぞれが事情を抱えていた。ある日、世界的な衣装デザイナーが新作の依頼で工房に現れる。その高い要求に応えるため、見たこともないような至高の一着を作ろうと彼女たちは奮闘する。困難を乗り越え、幸せをつかんでいく女性たちを、愛情深くユーモラスに描き出した作品となっている。

 物語の原点は、「カプチーノはお熱いうちに」「あしたのパスタはアルデンテ」で知られるフェルザン・オズぺテク監督が、助監督だった時代の記憶。ルキノ・ビスコンティ監督の「山猫」などの衣装を手がけた、ローマの老舗衣装工房で出会った著名なデザイナーや、俳優たちとの思い出だった。監督は、そこで働く女性たちの勤勉さや知恵、美への献身を目の当たりにし、「あらゆる困難に耐えうる抵抗力を持つ女性は、何ものにも負けず輝き続けるダイヤモンドのような存在だ」と感じたと語っている。

 本作の衣装を担当したのは、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの閉会式の衣装を手がけた、衣装デザイナーのステファノ・チャミッティ。当時のイヴ・サンローラン、 エマニュエル・ウンガロ、ピエール・カルダンなどのハイファッションのほか、お針子たちの70年代イタリアの洗練された日常ファッションも楽しめる。監督の思いから、実際に撮影当時に着用された「山猫」のクラウディア・カルディナーレの白いドレス、「ルートヴィヒ」のロミー・シュナイダーの衣装も劇中に登場。当時のスタイルや豊かな伝統、卓越した職人技にオマージュをささげている。

【作品情報】
ダイヤモンド 私たちの衣装工房
2026年6月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
配給:PARCO、CHOCOLATE Inc.
© 2024 Greenboo Production – Faros Film - Vision Distribution

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