舞い降りてきた広告に導かれるように移動映画館へと迷い込む少年 「今日からぼくが村の映画館」予告

映画スクエア

 2026年4月17日より劇場公開される、南米ペルーの雄大なアンデス山脈に囲まれた小さな村を舞台に、映画に魅せられた少年の成長を描くハートウォーミングな映画「今日からぼくが村の映画館」の、予告編が公開された。

 予告編で映し出されるのは、風に乗って舞い降りてきた広告に導かれるように移動映画館へと迷い込み、たちまち映画の虜になる主人公シストゥ。そんなシストゥの誘いで映画を知ることになった村人たちが「映画なんて時間のムダだ」「映画はよその町の物語を見せてくれる」と議論を交わす様子と、シストゥが雨に打たれながら「風と共に去りぬ」のポスターを拾う姿や、フィルムを愛おしそうに眺める姿がカットバックで描き出され、シストゥの映画愛、そして映画館への思いが村全体に影響を及ぼすことがわかる。

 後半は、アンデスの雄大な山並みをバックにアーサー王を演じるシストゥの姿や、村の共同体の女性リーダー、ママ・シモナの「物語は想像力から生み出せる」といった本作のメッセージを象徴するセリフも収められている。映画を観ること、映画を語ることの、プリミティブな喜びの詰まった予告編となっている。

 「今日からぼくが村の映画館」の主人公は、アンデスの小さな村に住む少年シストゥ。ある日シストゥは、風が運んできた映画の広告を手にする。導かれるままにたどり着いた先は、移動映画館だった。そこで初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまち魅了される。この日を境に、週に1回、“語り部”として観た映画の内容を村のみんなに伝えるシストゥ。だがある日、移動映画館は忽然と姿を消してしまう。やがて彼らの物語は、思いもよらぬ方向へ転がっていく。

 セサル・ガリンド監督の長編2作目で、“スペイン版アカデミー賞”と呼ばれるゴヤ賞のペルー代表に選出されるなど多くの賞を受賞。ペルーの公用語のひとつであるケチュア語が使われ、ペルー映画史上、ケチュア語映画としては最高の興行収入を記録した。「ニュー・シネマ・パラダイス」「エンドロールのつづき」など、映画の原体験をめぐる初期衝動と感動を描いた作品の流れをくみながら、ペルーの教育制度の現実、アンデス高地地域の軽視、多文化国家における差別意識、内戦の傷跡など多くのテーマを温かい物語の中に描き出している。

【作品情報】
今日からぼくが村の映画館
2026年4月17日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ブエナワイカ
©Casablanca Cine 2019

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